生活習慣病といわれるガン、糖尿病、心臓病などの疾患や肥満は、増加の一途を辿るばかり。現代の医療システムはこうした病気の「治療」や「早期発見」には目覚しい進歩を見せていますが、こと病気の予防や健康の質の向上といった分野に関しては、手を施したくともおのずと限界を設けざるを得ないのが現状なのです。言い換えれば、医療とは病気への対処対応であって、未病への対応や健康の維持・増進などこれらは個人の範疇での対応を余儀なくされるのは当然の事なのです。このような認識の上に立って始めて、自らの健康は自らで守る「セルフケアライフ」を実行していく為にも、私たちは健康で生きぬく智慧を持たなければならないのではないでしょうか。
そんな中、世界中の研究者や専門家の間で「栄養と病気の関係」に関する研究が進められ、多くの身体異常(代謝異常)に栄養の乱れと食の乱れが深く関与している事が解明され発表されるようになりました。栄養状態の乱れを正すこと、すなわち食生活やライフスタイルを改善することこそが、病気の根本の原因を解決することであり同時に病気を未然に防ぐことでもあるという予防医学が人々の間でもクローズアップされるようになってきたのです。時代は今、「治療」から「予防」へと変わりつつあるのです。